2023 日本チーム作品イタリアへ

イタリアで開催される世界最大の水彩画の祭典「Fabriano in Acquarello 2023」で、私達、星野敬子をリーダーとする Fabriano JapanグループがJAPANコーナーで展示する作品です。 どの作品も観る人の心に響く表現のクオリティを持ってる素晴らしい作品です。
日本が培ってきた美意識を反映する美しい自然や風景を題材にしたもの、世界の風景や静物画の中にある造形の追求、人間や動植物の瞬間の中に宿る生命と美、時事性のあるテーマの中にある人間の本質、現代の生活シーンの断片を切り取った作品、抽象やイメージ表現などみずみずしい感性と精神性を盛り込んだ作品、水彩画表現の未来を感じさせる作品、そうした日本の水彩画表現の一端を世界の人々に観て貰えればと思っています。
私達が共感を持って参加しようとしているファブリアーノ水彩画展示会(Fabriano in Acquarello)は、水彩画表現の可能性や発展を目指して、イタリアのファブリアーノ市で開催されてきました。2018年には、世界の81ヵ国、1823人のアーティストが参加するような水彩画に関する巨大なイベントです。
運営するファブリアーノ本部では、以下のような理念や方向性を掲げています。それに対しての私たちファブリアーノ日本事務局が検討した対応も合わせて記載します。
1・ファブリアーノ展示会は競うようなコンペティションではなく、相互の助け合いと共同の情熱を人々と世界各国と分かち合う場所であること。
→ファブリアーノ展示会場での理念は、各国で競い合うものではなく、交流と共感、影響を分かち合う場であるが、そこに出品する各国の作品の選抜方法は各国に委ねられている。
→
参加者の募集において、水彩画表現に興味関心がある誰にでも参加の機会があるオープンな公募の形をとる。(公募は個人的情宣以外に、ホームページ、Facebook、Instagramなど開かれた媒体で行う)
2・水彩画への人々の興味を喚起していける展示会であること。
3・そのためにも表現クオリティーの高い展示会にしていこうということ。
4・そしてクオリティーとは、完全なテクニックをマスターしていることではなく、水彩画の未来を見つめ、より良いものにしていこうということ。
→本部が求める作品の表現クオリティ、各グループに決められた作品数に応えるには、応募作品に対して、複数の多様な表現の深い経験と活動実績を持つ著名なアーティストによる審査を実施し、出品者を選出する。
→審査にあたり、表現技術だけではなく、観る人の心に響くこと、水彩画の未来を見つめ、新しい才能を見出し、より良いものにしていくためという審査ポリシーを共有する。
5・その国の最高のアーティストと共に展示をする機会を提供し、同時に新しい才能を見出し彼らを世界の舞台に導く手助けをする。
→国を代表するアーティストに招待作家として作品出品を依頼する。
6・また水彩画の普及と地位向上のため国内でのイベントを計画すること。
→水彩画の普及と地位向上のため国内でのイベントを計画することに応えるため、ファブリアーノ日本チーム作品展示会を関東と関西で実施する。水彩画家によるワークショップを開催する等を実施する。
7・そして古きものも新しいものも新しいものも、その価値を認めることができる力を持つこと。
こういったオープンで公正な方法で選出された素晴らしい作品たちとともに、日本チームとしてイタリアでの「Fabriano in Acquarello 2023」に誇りを持って参加します。
今後もファブリアーノの理念に沿った日本での活動を目指します。
ファブリアーノ日本事務局 (日本リーダー:星野 敬子、山内 三貴子、兵頭 慎、近藤 由起子)